「女性から選ばれる長野県を目指すリーダーの会」の発足メンバーを募集

2023 年の日本のジェンダーギャップ指数（※1）は 146 ヵ国中 125 位と、前年の116 位と比較しても後退している。とりわけ、長野県は、20 歳代の女性人口が男性に比べて特に少なく、また固定的性別役割分担意識が根強く残っており、男女平等に関する意識はさらに遅れている。誰もが自分らしく暮らし、働き続けることのできる環境を整え、女性から選ばれる魅力ある県を目指すため、長野県内の企業・法人・自治体のリーダーが、SDGs に掲げるジェンダー平等の実現も視野に入れ、女性の職業生活における活躍に向けて、女性の就業生活における出産・育児等によるキャリアの断絶や管理職に占める割合の低さなどをはじめとする課題について取り組むべく、この度、「女性から選ばれる長野県を目指すリーダーの会」が発足された。

発足メンバーは長野県知事阿部守一氏、安曇野市長太田寛氏、エムケー精工株式会社（長野県千曲市）の代表取締役社長丸山将一氏の三名。このメンバーは、内閣府が支援する「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会（※2）」行動宣言に賛同している、長野県内のリーダーでもある。

県は発足メンバーを募集しており、参加を希望するリーダーは、事務局である長野県人権・男女共同参画課へメールにて発足メンバー参加表明書を提出し、令和５年９月長野市で実施されるのリーダーミーティングへ出席し、「行動宣言」により自らの組織における具体的な取り組みを宣言する。

※1　男女共同参画局　世界経済フォーラム「ジェンダーギャップ指数2023」
https://www.gender.go.jp/international/int_syogaikoku/int_shihyo/index.html
※2　内閣府　「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html

女性から選ばれる長野県を目指すリーダーの会

目指す姿

リーダーとして、働く女性が自分らしく職業生活を送れる社会を目指し、
・自らが行動変容につながる意識改革を行っている。
・自らが組織における方針を示した上で、推進体制を整え、具体的な制度・施策
を実行するとともに、その評価を行い、改善につなげている。

具体的な制度・施策の例

・就業継続、非正社員から正社員への転換、管理職への育成・登用など、女性の多様なキャリアコースを設定
・労働時間の適正化、男性の育児休業取得の促進など、家庭と仕事の両立を支援

行動宣言

メンバーは、「行動宣言」により自らの組織における具体的な取組を宣言する。

活動内容

1）リーダーミーティングの開催
年に１回程度メンバーが集まり、先進事例、課題の共有や意見交換を行う。
2）情報の発信
会の取組やメンバーの取組をウェブサイト等で発信する。
3）メンバーの拡大
経営者等リーダーに呼びかけて、活動の輪を広げていく。

エムケー精工株式会社

女性活躍支援について

ライフイベントを意識した施策一人ひとりのライフサイクルを踏まえた柔軟な働き方を目指す。結婚、出産、育児、介護、配偶者の転勤などを踏まえ、法定以上の各種休暇、手当・応援金、時短勤務や在宅勤務などの制度を整備。
キャリア形成支援
女性管理職への積極的な登用や育成を強化。
・入社前の女子学生向けセミナー
・入社後のメンター制度
・女性キャリア形成支援研修
・女性ランチ会
・女性役員との交流
・退職者の再雇用制度
・育休から復帰の際の職場復帰プログラム　等
女性社員と男性上司を対象にしたセミナー・研修の実施
・エムケー精工専属の保健師と外部講師の不妊カウンセラーによる、女性に多い不調や病気、健康づくりなどについての健康セミナー
・女性部下の成長を促すコミュニケーション能力、指導力強化のための研修
プラチナくるみんマーク、えるぼしなど各種認定を取得
・2008年に「子育てサポート企業」として認定（くるみん認定）を受け、その後より高い水準の取組みを⾏っている優良な「子育てサポート企業」として、2015年10月20日付で特例認定（プラチナくるみん認定）を受ける。

・女性活躍推進法に基づく制度で、女性活躍推進につながる採用、継続就業、労働時間、管理職比率、多様なキャリアコースの整備の5つの基準をすべて満たし、3段階目の認定を受けた。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091025.html