列真株式会社(東京都)は小諸市に研究開発や総務・人事部門を移転させる。
移転に伴い、新たに5人を常用雇用する予定。
長野県では、「地方回帰」の流れを確実に取り込み、経営の中枢に関わる高度な人材やゼロカーボンを目指す先進的な企業の集積を目指す。この度、同社は本社等移転促進助成金の対象事業として認定された。
移転場所:小諸市
移転する業務:開発研究部門、総務部門、人事部門
新規常勤雇用者数:5人(予定)
助成予定額:980 万円以内(予定)
列真株式会社
2015年創業のレーザー検査装置のベンチャー企業。
独自のレーザースキャン技術を強みとし、シリコンやガラスなどの素材表面や内部のキズ・異物混入の検査をする。半導体デバイスのシリコンウェハー上への回路図の転写に用いられるフォトマンスブランクスの検査装置や、液晶パネルの検査装置を主軸に、国内外で受注が伸びている。その他、パソコンやサーバー等の情報通信機器だけでなく、自動車のエレクトロニクス化や電動車(XEV)の普及拡大、航空機や鉄道、社会インフラなどに半導体デバイスが実装されており、世界的に半導体製造装置や素材の需要も過去最高の売上を更新している。
同社の装置は検査感度が0.1μ-0.3㎛のミドルレンジとよばれるゾーンの検査装置市場をターゲットにしている。0.3㎛のキズや欠陥、異物は人の目では確認することが困難であり、装置と自動化で半導体産業に貢献できると考える。22年度の売上高は前年比約5.3倍の5億円程。5年後には売上高10億円を目指す。
列真株式会社 公式サイト
https://www.lazin.jp/
本社等移転促進助成金
長野県に本社機能を有する事務所等を整備して事業を行う場合、その費用の一部を助成する制度。
制度の概要
https://ritchi.pref.nagano.lg.jp/supportsystem/view/8