
長野経済研究所(長野市)は、2025年度の新入社員を対象に実施した意識調査の結果を発表した。調査は、同研究所が主催した県内企業向け新入社員研修の参加者638名を対象に、2025年4月1日から10日にかけて無記名アンケート方式で実施された。
調査によると、長野県内に就職した理由として最も多かったのは「住環境として長野県が良い」で61.3%。次いで「長野県の方が安心して生活ができそう」が60.2%となり、就職先の選定において生活環境を重視する傾向がみられた。
今の会社を選んだ理由では、「仕事に魅力がある」が52.0%で最多。「地元企業で通勤が便利」(45.1%)、「会社の雰囲気が合う」(45.0%)がそれに続いた。
職場において先輩や上司に求めることでは、「いつでも相談できる雰囲気がある」が75.1%と最も多く、「積極的にコミュニケーションをとってくれる」(58.3%)は前回調査から6.8ポイント増加した。
仕事において大切にしたいこととしては、「やりがい・充実感を得る」(51.3%)や「楽しく仕事をする」(49.8%)が挙がった。
また、「就職活動中にもっと知りたかった会社の情報」については、「具体的な仕事内容」(42.8%)が最も多く、「会社の雰囲気」(38.1%)、「福利厚生・ワークライフバランスの実態」(33.4%)が続いた。長野経済研究所は、これらの回答から入社後に何らかのギャップを感じていることが推察されるとしている。
「今の会社でいつまで働きたいか」という問いには、「分からない」と回答した割合が49.8%で、前回調査と同様にほぼ半数を占めた。
- 長野経済研究所公式サイトhttps://www.neri.or.jp/www/index.html