日置電機株式会社(長野県上田市)は5月24日に開催された「日本創生のための将来世代応援知事同盟サミットin ふくしま」で、「将来世代応援企業表彰」において最高位に当たる「最優秀将来世代応援企業賞」を受賞した。
受賞理由として、「人間性の尊重」と「社会への貢献」の企業理念のもと、子育て支援、女性や若者への支援を積極的に行っているほか、「未来創造の時間」の設定や「給与委員会」の開催など、独自の取り組みも充実していることなどが評価された。
目次
日置電機の取り組み(表彰詳細より)
◇ 給与委員会の開催(月1回開催)
給与や福利厚生等の様々な社内制度に関して労使で審議する場
◇ 有給休暇取得の促進(脳活休暇制度)
すべての社員が年1回連続7日間以上の有給休暇を取得。「非日常」を体験する機会をそれぞれがつくれるように職場ぐるみで実施
◇ 所定外労働時間の削減
・社員の労働実態の把握と労働時間の適正化を図るために勤怠管理システムを2019 年に導入
・業務の中に潜む問題や無駄等をチャート化したことにより自動化処理(RPA)の導入が促進
・ワークライフバランスの意識向上と理解を深めるために、ワークライフバランス月間を設定
◇ 柔軟な働き方の実現
・要件を満たせば最短1年で正社員に転換可能な「パート社員の正社員チャレンジ制度」を整備
・結婚・出産・育児・介護等を理由にやむを得ず退職した社員を対象に、退職後10 年以内で再雇用する「ジョブリターン制度」を整備
◇ 人材育成
・通信教育等の教育受講料の50%(上限5万円)を補助する「資格取得補助制度」を整備
・将来のマネージャー人材の育成等のため、課長相当の権限を与え、マネジメント等を一任する「キャリアパス支援制度」を整備
◇ 社員の健康管理
・30 歳及び35 歳以上の全社員に加えて、その被扶養配偶者(35 歳以上)を対象に人間ドックを全額会社負担で毎年実施
・仕事のみならず、健康状態、子育ての悩み、家庭環境等、誰もが何でも相談できる相談窓口を整備
◇ 地域の文化・教育の発展の支援活動
・これまでに9,000 名を超える地域の方々とともに全県36 か所、計73,000 本を植樹。
・毎年秋には本社一帯を開放し、地域の一大イベントとなっている「HIOKI 祭り」を開催
・長野県出身の4年制大学理工系学部進学の大学生(年間30 名)を対象に返済不要の奨学金を給付
令和4年将来世代応援企業表彰 最優秀将来世代応援企業賞 表彰詳細
日本創生のための将来世代応援知事同盟
将来世代を支える社会を実現するため、人口減少対策と地方創生を目的とする組織で、現在21の県が加盟(岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県、福井県、山梨県、長野県、滋賀県、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県)
コンセプト
○人口減少に歯止めをかけ、地方への人の流れをつくり、東京一極集中型社会を変える。
○独自の発想と実行力を持ち、人口減少社会に立ち向かうトップランナーを目指す知事が同盟し、地方創生のため行動する。
実践テーマ
○【女性・若者支援】 女性や若者など多様な人材が地方で活躍できる社会づくり
○【子育て支援】 「結婚」から「子育て」まで切れ目ない支援のあり方
推進体制
○実践テーマごとに検討チームを編成し、施策を検討
○国への提言等を取りまとめる
○具体的な法改正を含む制度改正等を国に対し提案
共同事業
○同盟サミットの開催(加盟県知事が結集し、同盟の取組・成果を深化)
○同盟専用ホームページによる情報発信
○企業表彰(子育て応援企業表彰)