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長野県生坂村観光プロジェクト いくさか『創造の森』リジェネラティブ・ツーリズム

生坂村リジェネラティブ・ツーリズム公式サイトより転載

クラブツーリズム株式会社(本社:東京都江東区)は、長野県生坂村および連携各社とともに、新しい観光事業の一環として「リジェネラティブ・ツーリズム」に取り組むことを発表した。この事業のテーマは「ネイチャーポジティブと何度も訪れたくなるふるさとづくり」。生坂村の「創造の森」を舞台に、全6回のツアーを通じて参加者を「生坂村公式研究員(ネイチャーフェロー)」として認定する本プログラムは、生物多様性に興味を持つ方々に新たな可能性を提供する。また、生坂村をホームタウンとするJリーグサッカーチーム・株式会社松本山雅からもガイド候補生が参加予定。

この取り組みは、生坂村、株式会社松本山雅、クラブツーリズム、株式会社フューチャーセッションズ、合同会社HiTTiSYO、株式会社大広の5社がコンソーシアム形式で協力して進めている。それぞれの企業が持つ専門性とネットワークを活かし、多角的な視点からプロジェクトを支援する。

目次

事業実施の背景

長野県生坂村は、美しい自然環境と豊かな生物多様性で知られる地域。近年、気候変動や環境破壊が進行する中で、持続可能な未来を築くための取り組みが求められている。生坂村は2023年に環境省の「脱炭素先行地域」※1に選定され、「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を発表。これを背景に、地域全体でのカーボンニュートラルを目指し、新しい観光の形として「リジェネラティブ・ツーリズム」※2 に着目している。

※「脱炭素先行地域」・・環境省が定めた、日本の脱炭素化を推進するための重点地域のことを指す。これらの地域は、持続可能な社会を目指して、特に家庭や業務部門でのエネルギー消費に伴う二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにすることを目指している。また、地域の特性を生かして運輸部門や熱利用における温室効果ガスの排出削減も図り、日本全体の脱炭素化目標に整合する形で進められている。

※「リジェネラティブ・ツーリズム」・・訪れる土地の自然環境や文化を尊重し、それらを保護・再生することを目的とした新しい観光スタイル。従来の観光が「消費」を主な目的としていたのに対し、リジェネラティブ・ツーリズムは地域に対して積極的に貢献し、訪問者と地域の両方にとって持続可能で豊かな経験を生み出すことを目指している。

事業のコンセプト

「ネイチャーポジティブと何度も訪れたくなるふるさとづくり」がテーマとなるこの取り組みは、参加者が単なる観光体験を超えて、自然環境の保護と再生について考え、実際に行動することで、生坂村の自然を未来にわたって守ることを目指す。ツアー終了後には、参加者を「生坂村公式ネイチャー研究員(フェロー)」として認定し、地域の自然保護活動に積極的に参加することを奨励している。さらに、地域の方々との交流を通じて、参加者が生坂村を「第2のふるさと」と感じられるようなコミュニティづくりを目指す。

事業内容

本プログラムは、観光庁の「第2のふるさとづくりプロジェクト」モデル実証事業の一環として企画され、生坂村の「創造の森」を舞台に実施さる。プログラムは全6回のオンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド形式で行われ、参加者は生物や自然の知識を学び、「創造の森」での自然調査や再生のアクション体験、村内の方々との交流を通じて深い理解を得ることができる。

プログラムの講師には、人と自然の共生をテーマに調査・研究を行う立教大学 スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科 奇二正彦准教授を迎え、自然再生の先にある新しい里山の姿を想像し、実現に向けて実際に手を加えながら地域の方々と共に「何度でも訪れたくなる里山づくり」を行う。

今後の展開 

今後は、本プログラムを通じて得た知見やネットワークを活用し、生坂村の地域づくりに参加する企業や一般の方々との連携を強化する。この取り組みを広く周知し、企業と地域が協力して持続可能な未来を築く一助となることを目指す。

生坂村リジェネラティブ・ツーリズム公式サイトhttps://tabisuruikimono.com

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