モーター製造のシナノケンシ株式会社(上田市)は17日、人工衛星の姿勢制御装置の基幹部品「リアクションホイール」を早ければ2025年に市場投入すると発表。
シナノケンシは20年からアクセルスペース(東京)とともに、リアクションホイールの共同開発を進めてきた。これまでに車や医療、家電や産業などさまざまな分野で採用されてきた製品技術を人工衛星にも生かすことができるとみて、宇宙産業に初参入した。
金子行宏社長によると軌道上の実証を26年にかけて重ね、市場投入を図っていくとのこと。
シナノケンシの24年2月期連結売上高は514億3900万円。金子社長はリアクションホイールを含む宇宙事業について、売上高を100億円規模にすることを目指すと説明。「宇宙空間での実証によって製品の信頼性を高めることが、販売の拡大に欠かせない」と述べた。
参考・引用:信濃毎日デジタル(2024/7/18)