
樫山工業株式会社(長野県佐久市)は、2025年4月より新たに『休業支援報奨金制度』を導入することを発表した。
同制度は、育児休業や介護休業などを取得した従業員の業務を引き継ぎ、サポートした同僚に対して報奨金を支給するという取り組みである。休業中の従業員を支援する役割を担う従業員(支援従業員)は複数選出され、業務負担に応じて年間最大66万円が支給される。
導入の背景
労働人口の減少や共働き世帯の増加、介護家族を支える雇用者の増加により、柔軟な働き方の重要性が高まっている。
育児・介護休業制度を充実させる一方で、休業時の補充人員の確保が難しく、支援従業員への負担が課題である。また、この負担の増加は、制度を利用したい従業員にとって心理的な障壁となる可能性もある。
そこで、支援従業員の労をねぎらい、前向きな協力体制を醸成する仕組みを整えることで、従業員が柔軟な働き方を選択しやすい環境づくりを目指す。
同社は、これまでも多様な働き方の推進に取り組んできたが、この新たな制度の導入により、さらなる職場環境の向上と働きがいのある職場づくりを目指している。
支援従業員への報奨金制度が、単なる金銭的な支援にとどまらず、組織全体の連携強化とモチベーション向上に寄与することが期待されている。
樫山工業株式会社
樫山工業は、半導体製造装置の真空ポンプメーカー。1946年の創立以来、「お客様第一」をモットーに時代に合わせたさまざまなニーズに応えながら技術力の向上を遂げてきた。
スマートフォンやパソコン、電気自動車等に使われている半導体の製造工程にはクリーンな真空空間が不可欠であり、その重要な空間を作り出すのが樫山工業の真空ポンプである。これからのIoT時代には、半導体は不可欠であり真空ポンプは幅広い分野で使われている為、時代を乗り越えていく強さもある。
国内では、半導体装置の領域で世界をリードする企業が数多くあり、競争率の高い業種だが、樫山工業はその中でも世界トップクラスのシェアを誇っている真空ポンプメーカーである。