キッセイ薬品工業株式会社は、同社の創製したGnRHアンタゴニスト「リンザゴリクス」について、中国における開発及び販売権をバイオジェニュイン社(Bio Genuine、本社:中国)に許諾する契約を締結した。
本契約により同社はバイオジェニュイン社に対し、中国における開発及び販売のための独占的権利を許諾し、対価として契約一時金、マイルストン、ロイヤルティの支払いを受けるとともに、同社に原薬を供給する。
リンザゴリクスは、新規の経口投与が可能なGnRHアンタゴニストであり、脳下垂体に存在するGnRH受容体においてGnRHと拮抗し、性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンの分泌を抑制することで、卵巣におけるエストロゲン産生を低下させ、子宮筋腫や子宮内膜症の各症状を改善することが期待される薬剤だ。
欧米においては、技術導出先のオブシーバ社(ObsEva SA、本社:スイス ジュネーブ)により、子宮筋腫及び子宮内膜症での開発が進められており、2020年11月には、子宮筋腫に基づく過多月経の改善を適応症として欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請が行われた。
キッセイ薬品工業 ニュースリリース
https://www.kissei.co.jp/news/2021/20210902-4106.html