
ASPINA(シナノケンシ )(上田市)は8日、医療機器向けのブロワ(送風ファン)の新製品を12月に発売すると発表。医療の高度化や高齢化などを背景に医療機器関連の市場は拡大が見込まれ、同社は医療分野を「重点領域」と位置付けて製品開発を強化。2021年度に約30億円だった医療分野の売上高を、26年度には50億円程度まで引き上げる目標を掲げる。
ブロワは、モーターで羽根を回転させて治療用の空気を送り出すなどの役割がある。今回発売するブロワは睡眠時無呼吸症候群の治療「CPAP(シーパップ)」や、酸素を送って呼吸をサポートする酸素療法、幼児や乳児らの鼻水吸引機用などの用途を想定している。
医療関連では、他にも酸素濃縮機器などに使われるコンプレッサーの自社新製品開発や、国内外のメーカーとの共同開発を進める方針とのこと。医療分野を担当する同社の永井裕MEビジネスユニット長は「患者のQOL(生活の質)向上や医療従事者の負担軽減にメーカーとして貢献していきたい」としている。
参考・引用:信濃毎日新聞(2022年9月9日付)経済信州発
医療機器向け標準ブロワ出展情報