
5市を比較すると、松本市は人口・所得・飲食店数・図書館数が最多で都市機能が充実。一方、伊那市は就業率や行政職員数、リサイクル率が高く、環境・雇用に強みがある。安曇野市は公園面積が広く自然志向。上田市と佐久市はごみリサイクル率が高く、環境意識が比較的高いと見られる。教育面では、公民館・図書館数が多い松本市と上田市が充実。蔵書数は伊那市が最多で、読書環境が良好。福祉では高齢化率が最も高い伊那市が行政職員や就業率で対応力を見せる。財政面では松本市が住民所得・地方税収入ともに最大で、財政的に最も安定している。子育てでは、年少人口比が高く、図書館・公民館が多い松本市が支援環境に優れる。
目次
移住者に人気の市町村のデータを比較してみた
松本市 | 上田市 | 佐久市 | 安曇野市 | 伊那市 | |
総人口 | 241,145人 | 154,055人 | 98,199人 | 94,222人 | 66,125人 |
就業率 | 57.78% | 56.44% | 55.58% | 58.50% | 60.47% |
就業率(女性) | 51.00% | 49.61% | 48.80% | 51.58% | 53.04% |
年少人口率(15歳未満) | 12.06% | 11.43% | 12.80% | 11.43% | 11.70% |
高齢人口率(65歳以上) | 28.50% | 31.11% | 31.26% | 31.91% | 32.15% |
外国人人口数 | 4,286人 | 4,154人 | 1,454人 | 1,511人 | 1,876人 |
総面積 | 978.47㎢ | 552.04㎢ | 423.51㎢ | 331.78㎢ | 667.93㎢ |
可住地人口密度 | 1033人/㎢ | 988人/㎢ | 618人/㎢ | 677人/㎢ | 464人/㎢ |
地方税 人口1人当たり | 163,000円 | 147,000円 | 141,000円 | 132,000円 | 146,000円 |
市区職員総数 人口1000人当たり | 6.96人 | 7.64人 | 7.43人 | 6.96人 | 8.00人 |
一般行政職員平均給料(月額) | 321,600円 | 327,200円 | 314,800円 | 307,400円 | 330,600円 |
市区長の給料(月額) | 1,027,000円 | 996,000円 | 969,000円 | 947,000円 | 928,000円 |
年間平均気温 | 12.2℃ | 12.2℃ | 10.9℃ | 11.7℃ | 11.6℃ |
年間降水量 | 1,094.6㎜ | 925.9㎜ | 964.1㎜ | 1,071.5㎜ | 1,497.7㎜ |
年間日照時間 | 2,095.0時間 | 2245.9時間 | 2146.8時間 | 1,998.0時間 | 2,078.8時間 |
人口10000人当たりの飲食店数 | 59.2店 | 40.9店 | 49.8店 | 36.3店 | 52.8店 |
納税義務者1人当たりの所得 | 3,708,000円 | 3,346,000円 | 3,403,000円 | 3,293,000円 | 3,294,000円 |
水道料金 | 3,960円 | 4,003円 | 4,741円 | 4,398円 | 5,027円 |
下水道料金 | 3,140円 | 3,827円 | 4,510円 | 3,960円 | 4,741円 |
住民票交付手数料 | 250円 | 300円 | 250円 | 300円 | 250円 |
1人1日当たりの家庭ごみ排出量 | 525g | 542g | 530g | 483g | 486g |
ごみのリサイクル率 | 19.30% | 24.70% | 24.00% | 8.40% | 19.40% |
公民館数 | 36館 | 257館 | 8館 | 6館 | 93館 |
郵便局数 | 58局 | 45局 | 32局 | 24局 | 20局 |
1人当たりの都市公園面積 | 14.78㎡ | 14.32㎡ | 10.71㎡ | 19.65㎡ | 8.34㎡ |
図書館数 | 11館 | 4館 | 5館 | 5館 | 2館 |
蔵書数 人口1人当たり | 5.35冊 | 4.27冊 | 4.50冊 | 4.87冊 | 6.44冊 |

長野県に移住を希望する人の主な理由

1. 自然環境の魅力
・美しい山々、四季の変化、星空、清流などの自然に惹かれる人が多い
・登山やスキー、アウトドア趣味との相性も良い
2. 子育て・教育環境
・自然の中で子育てしたいという志向
・保育園待機児童が少なく、教育環境が落ち着いている地域が多い
3. テレワーク・地方暮らし志向
・コロナ以降、首都圏からの移住ニーズが増加
・仕事はオンライン、生活は地方という選択肢
4. 健康・スローライフ志向
・気候が涼しく湿度が低いため、健康に良いとされる
・食材が豊富で地産地消の意識も高い
5. 地域コミュニティや安心感
・地域のつながりを重視した生活を求める人も多い
・防災意識の高さや治安の良さも理由に挙げられることがある
移住希望者の年齢層
1. 30代〜40代の子育て世代
・最も多い層がこの世代で、「子育て環境の良さ」「自然の中でのびのび育てたい」という理由が多い。
・テレワークの普及で、都市部の仕事を持ちながら地方に移住するケースが増加。
2. 20代後半〜30代前半の単身・夫婦
・ライフスタイルを見直し、「スローライフ」「地域活動」を志向。
・IT・フリーランスなど柔軟な働き方を選ぶ人が多い。
3. 50代〜60代の定年準備・リタイア層
・「第二の人生を自然豊かな土地で」という希望が多い。
・体調管理・環境の良さを重視する傾向。

実際に移住した人のリアルな声
子育て環境と自然の魅力
飯綱町に移住したSさん一家は、長男の小学校入学を機に東京都から移住。「小学校は程よい人数で先生の目も届くし、保育園は先生にゆとりが感じられ、とても雰囲気がいいです」と語っています。また、自然体験を重視した保育や、地域とのつながりが子育てに良い影響を与えているとのことです。
地域コミュニティの温かさ
松本市に移住したYさんご夫妻は、地域の人々の親切さに感動。「雪かきのスコップある?と声をかけてくれたり、さりげなく僕たちの駐車場の前までやってくれていて、とても助かりました」と述べています。また、近所の方々との交流が日常生活の安心感につながっているようです。

自然と共にある暮らし
飯綱高原に移住したNさんご夫妻は、自然に囲まれた生活を満喫。「庭先には豊かな自然があふれ、春には山菜が芽吹き、秋には天然のキノコが顔を出します」と述べています。また、通勤は車で30分程度と、自然と都市生活のバランスが取れた環境に満足しているようです。
地域との関わりと新しい働き方
松本市で農業を始めたKさんは、地域社会との関わりを大切にしています。「町会の役員も回ってきて、去年は部長をやったり、今は交通安全協会の支部長で朝に通学路で旗を持って立ったりしています」と語っています。また、家族との時間が増えたことも移住の大きな変化としています。
待機児童ゼロで安心の子育て環境
南木曽町に移住したTさんご夫妻は、「娘はこども園に通っているんですけど、1歳からの未満児も通えますし、今のところ待機児童もいないです」と述べています。こども園では自然に触れ合えるように畑をやっており、子どもたちは毎日、畑のお世話をしたり、園の中でオタマジャクシやカブトムシなども育てているそうです。
満員電車から、好きな音楽と朝日差し込むドライブ通勤
東京都内から単身移住のKさんは、「通勤が、こんなに心地いい時間になるなんて思いませんでした」東京にいた頃は、満員電車が本当に辛くて。毎朝ヘトヘトで、仕事に行く前から疲れていました。今は、家を出て車に乗れば、自分の好きな音楽をかけて、窓の外には山や田んぼの風景。季節の変化を感じながら走っていると、自然と気持ちが落ち着いてくるんです。朝の光に包まれながらハンドルを握っていると、「ああ、移住してよかったな」ってしみじみ思います。通勤が苦痛から癒しに変わるだけで、毎日の暮らしってこんなに変わるんだなと実感しています。
東京圏、愛知県、大阪府からの移住者に最大100万円!
長野県と県内市町村では、県内企業等の担い手不足の解消及び地域課題の解決、並びに首都圏等から長野県内への移住促進を図るため、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)、愛知県又は大阪府から移住し、県内で一定の就業をされる方に対し、移住支援金を支給しています。 移住支援金の申請は、「移住後1年以内」かつ「移住先での就業後または創業支援金の交付決定から1年以内」に、移住先市町村の窓口を通じて行います。 自治体の予算・事務処理の状況等により、申請を受け付けられない場合がありますので事前に相談窓口にお問合せください。 以下サイトでは、移住支援金の対象となる求人を検索することができます。お仕事探しにお役立てください!