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安曇野市のVAIO、ノジマが買収

家電量販大手のノジマ(横浜市)は11日、来年1月6日付でパソコンメーカーのVAIO株式会社(安曇野市)を子会社化すると発表。買収額は総額112億円。ノジマは「両社の顧客基盤を活かし、法人向け営業を強化したい」としている。買収後もVAIOの社名やブランド名、経営陣の体制、従業員の雇用については変更がない。

ノジマは関東地方を中心に家電量販店を展開しており、県内には松本市、安曇野市、諏訪市に計3店舗を持つ。2024年3月期の売上高は7613億円であり、2023年には東京のコネクシオを子会社化し、法人向けのスマートフォン販売も手がけている。

一方、VAIOは1961年に操業を始めた東洋通信工業豊科工場を起源とし、1974年にソニーの子会社となった歴史を持つ。VAIOブランドのパソコンで人気を集めたものの、競争の激化によりソニーはパソコン事業を売却し、2014年に事業とブランドを引き継ぐ形で新会社として独立。

近年のVAIOは法人向けノートパソコンに注力しており、2024年5月期の売上高は前期比17.7%増の421億2800万円で、2年連続で過去最高を更新。

ノジマは法人向けスマホ事業の営業をさらに強化する計画であり、VAIOの顧客基盤との相乗効果(シナジー)を期待している。VAIOも「今後もノジマの支援を受けつつ、変わらない事業運営を続ける」とコメントしている。

参考・引用:信濃毎日新聞デジタル(2024/11/11)

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