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上田のフロンティア ペットボトル国内最速成形機を本格投入

ペットボトル成形機製造の株式会社フロンティア(上田市)は、1分間に800本超を生産できる国内最高速の自社成形機「FR―24S」を市場に本格投入する。海外勢が独占する市場にアフターサービス面の優位性も打ち出していく。

同社は2017年以降、高速で省エネルギー、省スペースを強みとする「FRシリーズ」を展開。国内勢で同社製が唯一、大量生産に向く「ロータリー式」の機構を備える。多数の金型を円状に配置し、プリフォームと呼ぶ試験管型の樹脂素材を加熱して金型に入れ、空気で膨らませてペットボトルを成形する。

容器容量は最大で600ミリリットルまで対応できるFR―24Sの定価は税別3億2700万円。今後、年1、2台程度の受注を目指す。

中村社長によると、ミネラルウオーターなどの飲料・食品メーカーの間では、容器製造と飲料・食品の充填を一貫生産する傾向が強まる。従来は出来上がった容器を外部からトラックで輸送するなどしていたが、温室効果ガス削減の重要性も意識されているという。国内メーカーとして安価で充実したアフターメンテナンスが可能な自社の優位性も前面に、「チャンスはある」とし、「日本メーカーとしてくさびを打ちたい」と意欲を示した。

引用・参考:信濃毎日新聞(2023/12/12)

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