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オリオン機械 関東地方発明表彰の最高賞、文部科学大臣賞を受賞

オリオン機械株式会社(長野県須坂市)の『水素ステーション用水素ガス冷却装置』の発明が、関東地方発明表彰において文部科学大臣賞ならびに実施功績賞を受賞した。

目次

水素ステーション用水素ガス冷却装置

オリオン機械 公式サイトより転載

この発明は、水素ステーションにおいて燃料電池自動車の燃料タンクに充填する水素ガスを、短時間で約-40℃まで冷却する技術に関するものである。

本装置では、冷却水供給源から冷凍回路の凝縮器への配管に圧縮機への配管を接続し、その接続部と凝縮器の間に調整弁を設置した。これにより、圧縮機への冷却水供給と同時に、凝縮器へも水素ガスの非充填時でも調整弁の開度に応じた冷却水供給が可能となる。冷却水供給源と水素ガス冷却装置は屋外に離れて設置されているが、配管内での冷却水の滞留を防ぐことで、夏期の過熱や冬期の凍結を防止できる。

これにより、地域や季節による周辺温度の変化に影響されることなく、必要時に即座に水素ガスを充填できるようになった。さらに、シンプルな装置構成により、特殊部品や複雑な調整作業が不要となり、製造・運用コストを削減できる。

地方発明表彰とは

  • 地方発明表彰は大正10年に開始され、優れた発明や考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰する制度。(応募対象は、特許、実用新案または意匠登録され、実施されている発明等に限る。)
  • 全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施し、各地方から生まれた優れた発明等を募集している。
  • 地方発明表彰は、全国規模で実施する全国発明表彰への登竜門となっている。さらに、特に優れた発明の完成者には、文部科学大臣表彰や国の栄典(叙勲・褒章)の道も開かれている。

オリオン機械株式会社

公式サイト:https://www.orionkikai.co.jp/

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