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日本電産サンキョー メタバース空間でリアルな感覚を再現「触覚デバイス」

近年、現実世界とは異なる仮想空間であるメタバースが話題となる中、触覚デバイスの進化が注目されている。日本電産サンキョー株式会社(諏訪郡下諏訪町)は、独自の円筒シリコーンゲルを世界で初めて搭載した触覚デバイスを開発したと発表。日本電産(京都市)グループ企業も含め、これまではタッチパネルなどに使われる板状が主流。円柱状はゲーム機の持ち手部分などでの採用を想定しており、操縦感覚などが実世界の感覚を再現できるため、ゲームの世界への没入感をより高めることが期待される。

大きさは高さ27ミリ、直径25ミリ。振動を伝えるダンパーにシリコーンを用いることで、耐久性を高めるなどした。新たに開発した円形のダンパーを組み込み、部品全体を円柱状にした。

従来の触覚デバイスに使用されていた板バネの代わりに、粘弾性の特性を持つシリコーンゲルを用いた製品を開発することで共振の問題を解決し、よりリアルな触覚や力覚の表現を可能に。さらに板バネのような金属疲労の心配がなく、耐久性や耐衝撃性が向上したほか、部品点数が少ないためコストメリットも高まった。

日本電産株式会社サイトより画像転載

今後は日本・欧米・中国等の市場に向け、家庭用ゲーム機や車載用タッチパネル、OA機器などへの拡販を見込む。

参考・引用:日本電産株式会社サイト、信濃毎日新聞デジタル(2022/12/23付)

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