キッセイ薬品工業、EAファーマとの共同開発で、潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠Ⓡ120mg」の製造販売承認へ

キッセイ薬品工業株式会社（長野県松本市、以下「キッセイ薬品」）とEAファーマ株式会社（東京都中央区、以下「EAファーマ」）は、国内向けに共同開発した潰瘍性大腸炎の治療薬である「カログラ錠Ⓡ120mg（一般名カロテグラストメチル）」について、製造販売承認を得たと発表した。

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる炎症性疾患であり、厚生労働省により指定難病とされている。
症状としては血便を伴うまたは伴わない下痢と腹痛が特徴的であり、重症例では発熱、体重減少、貧血などの全身症状が見られる。多くの症例では症状が軽くなる「寛解」と逆に重くなる「再燃」を繰り返すものとされており、患者の日常生活において多大な支障をきたす疾患となっている。
国内全体の患者数は166,060人（平成25年度末の医療受給者証および登録者交付件数の合計）、おおよそ人口10万人あたり100人程度の患者数とされている。
通常は内科的治療により症状が改善するとされているが、重症例や内科的治療が行えない場合等においては外科的療法の実施も検討される。