精密機械部品加工の飯田精機株式会社(下伊那郡喬木村)が、下部にクローラー(走行用ベルト)を備え、専用の送信機で遠隔操作できる無線操縦式の農薬散布機を開発した。
現在は果樹の害虫防除は運転席付きの農薬散布車の利用が主流で、散布車が入りにくい急傾斜地などはタンクを背負って散布しているため、農家の負担は大きくなっている。遠隔操作が可能になることで農薬散布時に作業者に薬液がかかることも回避できる。

ハイブリッドラジコン小型SS小次郎
全長1.2m、幅1m、高さ80cmで軽トラックにも積める大きさ。モーターが動力源力となり、4基のファンで最大8メートルの範囲に薬液を散布することができる。本体価格は約440万円。


飯田精機株式会社
下伊那郡喬木村に本社を構える、マシニング加工・旋盤加工などによる複合加工を得意とした部品加工メーカー。従業員は約60人、2024年6月期の売上高は8億5千万円。