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持続可能なファッションの社会実装に向けた第1歩
セイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市)はファッションデザイナー中里唯馬氏によるYUIMA NAKAZATOと2022年10月よりファッション業界の変革を目指すパートナーシップを締結。衣服を生産する工程における環境負荷の低減をテーマとし、大量に同じデザインを供給する従来の方法から、一人一人異なる個性を尊重した多様なデザインを提供できる最適な生産形態の実装を実現する、未来に向けたテクノロジーの開発や研究をともに進めてきた。
デジタル捺染技術の活用により、水資源保全、適量生産、クリーンな生産工程が実現できる。顔料インクの採用は、捺染の後工程で行われる水を使った「蒸し」や「洗い」といった工程を必要としない。また、デジタル捺染により、短納期・在庫レス、多様なニーズに応えた1着からの生産や、生活者に近い場所での生産が可能となる。こだわりの逸品を、必要な時に、必要な量だけ作り出す、持続可能なファッションの社会を、協創している。
繊維の長さやシートの厚みをコントロールし、エプソンのデジタル捺染技術の顔料インクを用いて不織布の表面に印刷を重ねるなど検証を進めた結果、中里氏が求める強度と外観の美しさを両立させるかたちで、スニーカーとして商品化が実現。2月3日から開催される「YUIMA NAKAZATO展」にて販売される。
「YUIMA NAKAZATO展」
– 砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか –
開催概要
- 会期: 2025年2月3日(月)- 2025年2月16日(日)
- 会場: 東京シティビュー (六本木ヒルズ森タワー52階)
- Webサイト: https://www.yuimanakazato.com/exhib_2025.html
- 主催: 株式会社YUIMA NAKAZATO
- 協賛: セイコーエプソン株式会社
- 協力: Spiber株式会社
- 後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、在日スイス大使館
展示内容
中里氏が1月29日にパリのオートクチュールウィークで発表を終えたばかりの最新コレクション、不織布シートを用いて商品化されたスニーカー、完成に至るまでの検証の歩みが展示される。中里氏が旅先で撮影した風景写真をエプソンのデジタル捺染技術で生地全面にプリントした衣装なども展示。