2025年2月3日、アルピコホールディングス株式会社(長野県松本市)、セイノーラストワンマイル株式会社(東京都中央区)、株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区)、NEXT DELIVERY株式会社(山梨県小菅村)の4社が、新スマート物流の長野県全域への拡大と地域活性化に向け業務提携を締結した。

目次
新たな物流インフラ構築へ
アルピコグループは2023年9月にドローン事業を開始し、地域課題の解決に取り組んでいる。一方、エアロネクストとセイノーホールディングスは、ドローンと陸上配送を組み合わせた「新スマート物流 SkyHub®」を全国9ヶ所で展開中。
SkyHub® は、既存の地上物流とドローンを連携させ、ラストワンマイル配送※を最適化する仕組み。陸送と空輸を組み合わせることで、効率的で持続可能な物流を実現し、すでに国内の複数地域で社会実装されている。
この「新スマート物流」は、官民が協力し、共同配送・貨客混載・自動化技術を活用して、さまざまな事業者が参加できる共通の物流基盤を構築することで、業界の枠を超えた新たな物流の仕組みを目指している。
※ ラストワンマイル配送とは、最終拠点(配送センターや倉庫)から消費者の手元まで商品を届ける配送プロセスのこと。
能登半島地震での経験を生かす
エアロネクストとNEXT DELIVERYは2024年1月の能登半島地震で、国内初のドローンによる医薬品輸送を実施。この経験を基に、平時・災害時に対応する物流インフラの構築を進める。
長野県での実証実験と今後
2023年9月、アルピコグループとNEXT DELIVERYは茅野市蓼科地区でネットスーパーと連携し、ドローン配送の実証実験を実施。
今回の提携により、4社は物流ネットワークの強化、買い物弱者支援、災害時の物資輸送を推進し、県民生活の向上と地域経済の強靱化を目指している。
アルピコグループ公式サイトhttps://holdings.alpico.co.jp