信州大学発のベンチャー企業、ナフィアス高い耐久性を有するナノファイバーを開発

信州大学発のベンチャー企業、株式会社ナフィアス（長野県上田市）は、環境に優しい製造方法で化学的・熱的安定性を保有するナノファイバーを信州大学繊維学部との共同研究で開発した。

ナノファイバーはその特性から、工業用フィルター・再生医療・エネルギーデバイスなど様々な産業への活用が期待されているが、従来の製造方法では汎用的な化学薬品に溶解してしまう・高温に対して安定しないなどの弱点があった。

今回開発したナノファイバーは、水系製造プロセスによって製造可能な為、環境にも優しく、製造の際に有機溶媒も不要。それにより、設備コストも抑えることができる。また、弱点であった化学安定性や耐熱性にも優れ、親水性も実現。この度の研究成果は、英国の国際化学誌『Green Chemistry』に今月掲載された。

今後はフィルタ分野や電池分野、バイオ分野での活躍が期待されている。