サテライトアワーウォッチと呼ばれるこの機械式腕時計は、衛星のように動く数字盤と、固定された目盛りが組み合わさって時間を刻む。時ディスクと秒ディスクのメカの動きがしっかり見える工夫がされており、時ディスクは、8時位置のボールベアリングローラーに直接当たることで、1時間に二度、ジャンピングアワーのように瞬時に切り替わる。5時位置の秒ディスクは、時ディスクの位置に関係なく常時動いている様子が確認できる。
ミネベアミツミ株式会社(長野県御代田町)の新設計極小ボールベアリングと世界最小ボールベアリングが、国産時計ブランド大塚ローテック(東京時計精密株式会社 東京都文京区)の機械式腕時計「5号改」に採用された。

今回ミネベアミツミでは「5号改」のために、時ディスクのガイドローラーの役割として設計要求を満たす新設計の極小ボールベアリング(外径2.5mm、内径1.0mm、幅 0.8mm)を新たに開発。秒ディスクの中心のボールベアリングは、ミネベアミツミにより2015年に発表され、2025年現在も世界最小の記録を保持する、1.5mm径のものである。
ミネベアミツミ公式ウェブサイト
https://www.minebeamitsumi.com
大塚ローテック
2012年に創業の国産機械式腕時計ブランドで、カーデザイナー、プロダクトデザイナーであった片山次朗氏がインターネットオークションで卓上旋盤を入手したことをきっかけに、2008年より時計製作を開始、2012年より販売を始める。代表作のひとつ「6号」は、2024年、「時計界のアカデミー賞」と呼ばれるジュネーブウオッチメイキンググランプリ(GPHG)のチャレンジ部門(3000スイスフラン以下の部)におけるグランプリを獲得した。
大塚ローテック公式ウェブサイト 5号改
https://otsuka-lotec.com/models/521/