ホクト株式会社(長野県長野市、以下ホクト)は、株式会社メタジェン(山形県鶴岡市、以下メタジェン)との共同研究により、きのこの継続摂取が腸内の短鎖脂肪酸の上昇と免疫機能の増強につながることを明らかにした。
研究成果概要
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成人80名を対象に、40名にはきのこ(エリンギ、舞茸、ぶなしめじ)を等量混ぜ合わせたきのこ粉末錠剤を、残り40名にはプラセボ錠剤を4週間に渡って摂取してもらい、メタジェン独自の腸内環境評価手法を用いて腸内環境の解析を実施。さらに、被験者の便中の免疫グロブリンA(IgA)を測定し、腸内環境データと合わせて統合解析を行なった。(※免疫グロブリンA(IgA):全身の粘膜で作用し、細菌やウイルスに侵入を防ぐ抗体。以下、IgA)
その結果、きのこを4週間継続摂取することで、便中の『酪酸』『プロピオン酸』が増加。また、細菌やウイルス侵入を防ぐ抗体『IgA』量の増加も認められた。
『酪酸』と『プロピオン酸』は短鎖脂肪酸の一種であり、抗炎症作用や肥満抑制効果、また『IgA』の産出を増強することも報告されている。
研究成果は2023年1月9日付の科学雑誌「Frontiers in Nutrition」に掲載された。
感染症が流行する現在、きのこを継続的に摂取することは感染症対策や健康の増進にもつながりそうだ。
ホクト株式会社
HP:https://www.hokto-kinoko.co.jp/
ニュースリリース:https://www.hokto-kinoko.co.jp/info/686618/