長野県は2025年4月の社会人採用で、勤務地を南信や中信地方の一部に限る「地域枠」を設ける。「転居せず地元で働き続けたい」というニーズに応えつつ、県全域に満遍なく職員が居住することで、災害時の迅速な対応につなげる。
地域振興局や保健福祉事務所などの現地機関で働き、原則として地域外への転職はない。
対象は一般行政職。技術系職種は含まない。
現状は、県職員の居住地は県庁がある長野市など東北信と松本市に集中しており、大規模災害時は勤務地への移動が困難になる恐れもあるため、偏在の解消が課題であった。民間の人手不足が深刻化し、人材獲得競争が激化している状況を踏まえ、子育て教育の為に特定地域で働きたいといった多様な働き方のニーズに対応する。
選考スケジュール
エントリー :2024年7月19日(金)~8月15日(木)17時
選 考:2024年8月下旬~10月下旬
最終合格発表:2024年11月中旬予定
※採用試験会場は県内会場に加えて、今年から初めて東京都内にも設ける。
募集要項 長野県職員採用サイト
https://www.i-note.jp/naganopref/saiyo/exam/information.html#headermobile
長野県庁で風土改革 固定席廃止
長野県庁は、職員の固定席を廃止する「フリーアドレス」やペーパーレス化を進めるため、執務室を改装する「オフィス改革」を始めた。
昨年からはじめた「かえるプロジェクト」という名の組織風土改革の一環で、職員の働き方改革を後押しする。2026年度までに本庁の全執務室を改装する。
業務内容に応じて、働く時間や場所を選択できるようになる。各席にノートPCのサブディスプレイを備えることで印刷物を減らし、これまで書類を保管していた袖机や書棚をなくしてスペースを広げる。座席を自由にして係を超えたコミュニケーションの活性化も図る。
・総務部人事課、財務課、コンプライアンス・行政経営課の3課(計70名規模)8月5日迄に完了
・総務部、産業労働部等(計400名規模)2024年度内予定