
長野県内の主要企業を対象に行われた最新の経済アンケートによると、2025年春の新卒採用において 目標人数を確保できなかった企業が63% に上ることがわかった。前年より5ポイント改善したものの、人手不足の影響が特に非製造業で色濃く、依然として厳しい採用競争が続いている。
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業種別では運輸・卸売・製造業の一部で人材確保が困難
製造業のうち、採用目標を達成できなかった企業は前年より9ポイント減の60%、非製造業では1ポイント減の65%だった。業種別では、運輸・運搬業(87%)が最も高く、次いで卸売業(71%)、化学製造業(71%)、電子・電機業(69%) などが続いた。
2026年春の採用意欲は高いが、企業規模で差
2026年春の新卒採用に向けた意向では、「採用を増やす」と回答した企業は30%(前年比7ポイント減)となったものの、非製造業では依然として35%が積極採用の姿勢を示している。一方で、小規模企業(従業員50人未満)では 「採用しない」企業が78% に達し、規模の小さい企業ほど新卒採用を控える傾向が強まっている。
通年採用の導入が進む兆し
新卒採用の時期については、春の一括採用を見直し、通年採用を導入する企業が増加傾向 にある。「すでに導入」「導入を準備中」「検討中」を合わせると55%に達し、「導入予定なし」の42%を上回った。
参考・引用:信濃毎日新聞デジタル(2025/2/11)