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飯田産業センター 福島イノベ機構と協定締結。次世代空モビリティ事業へ加速目指す

南信州・飯田産業センター外観

福島ロボットテストフィールドを管理・運営する福島イノベーション・コースト構想推進機構は7日、ドローンや「空飛ぶクルマ」など次世代空モビリティー産業の発展に向け、(公財)南信州・飯田産業センターと連携協定を結んだと発表。

南信州・飯田産業センターは、航空機を中心とした産業振興や人材育成の拠点「エス・バード」の管理・運営を担っている。次世代空モビリティーに関する知見を持つ研究開発支援機関が連携してノウハウを共有したり、研究拠点施設を有効活用したりすることで、研究開発の加速などを目指す。

次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト (ReAMoプロジェクト)とは

ReAMo(リアモ)プロジェクト 

次世代空モビリティはヒトやモノの新しい移動手段として、また物流分野インフラ点検分野などを効率化する手段として注目され、機体開発や運航管理技術などの研究開発や実証実験、法整備などのルール作りが進んでおり、今後の市場拡大が期待されている分野。事業期間は2022年度~2026年度で初年度の予算は29.3億円。

飯田市の航空宇宙産業への取り組み〜新プロジェクトへ

長野県航空機産業振興ビジョン(案)より画像転載

飯田市では多様な産業の育成に取り組んでいるが、その柱の1つが航空宇宙産業に関する取り組み。航空機を将来の地域を支える産業に育てようと、2006年に飯田航空宇宙プロジェクトが発足し、多摩川精機を中核に、部品を製造する専門的な共同受注グループ「エアロスペース飯田」を立ち上げ、国産初のジェット旅客機「MRJ」の航空機部品の試作、量産に携わってきた。しかし、開発を手がける三菱航空機の親会社である三菱重工業が2020年10月SJ開発の一時中断を発表。それ以降は事実上の開発凍結状態にある。

とはいえ、これまで長い年月をかけて培ってきた技術や知見は十分に広がる可能性がある。市工業課の市瀬智章課長によると、エスバードにある試験機器利用の引き合いは「結構な数が来ている」とし「今後も開発、今あるものを技術革新で変えていく動きがあり、そうした面で利用される」とする。次世代空モビリティー産業を含め、飯田市の今後の新たな産業づくりへの活躍が期待される。

参考・引用

南信州新聞(2020/10/26)・経済産業省「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト」について・長野県航空機産業振興ビジョン(案)・エアロスペース飯田HP

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