政府は、2019年に創設した外国人労働者の在留資格「特定技能」の受け入れ上限を、2024年度から5年間で82万人に引き上げる方針(前計画の2.4倍)を決定。
特定技能は人手不足分野で、専門性を持つ外国人を受け入れる制度。2023年末時点で約20万人が登録。新たに自動車運送業や林業など4分野を追加し、対象分野を12から16に拡大する。
専門家は、待遇改善や職場環境の整備が人材確保の鍵になると指摘している。
目次
特定技能 16分野に拡大
分野 | 受け入れ枠 | |
1 | 飲食料品製造 | 8万7200人 |
2 | 介護 | 5万900人 |
3 | 工業製品製造 | 4万9750人 |
4 | 農業 | 3万6500人 |
5 | 建設 | 3万4000人 |
6 | 外食 | 3万500人 |
7 | ビルクリーニング | 2万人 |
8 | 宿泊 | 1万1200人 |
9 | 造船・船用工業 | 1万1000人 |
10 | 自動車整備 | 6500人 |
11 | 漁業 | 6300人 |
12 | 航空 | 1300人 |
13 | 自動車運送 | (2024年度 追加分野) |
14 | 鉄道 | (2024年度 追加分野) |
15 | 林業 | (2024年度 追加分野) |
16 | 木材産業 | (2024年度 追加分野) |
計(2019~2023年度) | 34万5150人 | |
2024年度から5年間 | 82万人(受入上限) |
長野県内 外国人雇用状況 2023年10月末時点
◆産業別 労働者数
長野県 (前年比) | 全体に占める割合 | 東京都 (前年比) | 全体に占める割合 | |
製造業 | 11,503人 (11.7%増) | 46.2% | 32,048人 (14.1%増) | 5.9% |
サービス業(他に分類されないもの) | 3,677人 (0.6%減) | 14.8% | 84,726人 (9.8%増) | 15.6% |
農業、林業 | 2,272人 (14.2%増) | 9.1% | 139人 (20.1%増) | 0.0% |
宿泊業、飲食サービス業 | 1,705人 (19.8%増) | 6.8% | 110,394人 (5.1%増) | 20.3% |
卸売業、小売業 | 1,545人 (17.6%増) | 6.2% | 90,937人 (6.4%増) | 16.7% |
建設業 | 1,216人 (25.1%増) | 4.9% | 22,423人 (14.6%増) | 4.1% |
医療、福祉 | 1,051人 (24.1%増) | 4.2% | 12,172人 (5.9%増) | 2.2% |
教育、学習支援業 | 582人 (9.5%減) | 2.3% | 25,687人 (6.0%増) | 4.7% |
運輸業、郵便業 | 255人 (2.4%増) | 1.0% | 18,460人 (17.8%増) | 3.4% |
情報通信業 | 133人 (7.3%増) | 0.5% | 69,514人 (13.1%増) | 12.8% |