
信越空調(須坂市)は、自社開発した「移動式エアコンヒエスポ」の販売を拡大しています。新型コロナの影響下では、集団接種会場での暑さ対策需要が急増し、昨年の能登半島地震を契機に避難所への空調設置も広がり、受注が増加しました。金沢社長は2008年に水の気化熱を利用した冷風機を販売しましたが、湿度低減が課題となり、自社製品開発を進めました。「移動可能で高風量」「冷房・除湿・暖房が可能」を掲げた試作を経て、2015年に製品原型を完成。2016年からベトナム協力会社と生産を開始しました。2021年には新型コロナ接種会場での需要で注文が急増。現行モデルは5種類で88万~209万円です。売上高は2025年3月期に前期比1億7千万円増の7億7千万円を達成。今後はベトナムでの熱中症対策需要を見据え、販売を本格化します。1966年創業で従業員11人。
信越空調株式会社
公式サイト
https://shin-kuu.co.jp/hiespo