転職支援

長野県の地域別付加価値額を把握して就職、転職、移住を計画

長野県の付加価値額の高い市町村

就職、転職や移住をする際、企業情報や求人情報を調べることは必ずしますが、就職、転職、移住に向け、希望の就業地域の経済力を把握しておきましょう。

無事に仕事に就いてからいつの日か転職したいけど、希望通勤圏内に希望する仕事の求人が少ない、引っ越しもできないということはよくある話です。とくに移住の方で住む場所を優先したい方は慎重に進めましょう。キャリアアップや収入アップ、子どもの教育面などを含め計画していくためにも、少し広めの視野で地域を見てみます。

経済力を表す指標は数多くありますが、今回は「付加価値額」で見ていきます。付加価値額が多いということは、事業所と雇用数が多くなり、求人数や求人職種も多くなります。

「長野県内市町村の世帯年収ランキング」も就職、転職、移住の計画に参考にしてみてください。

ここで紹介する付加価値額は、RESAS - 地域経済分析システムにより公開されているデータ(経済センサス2016 産業構造-全産業-付加価値額-市区町村-全業種)を使用しています。出典:総務省・経済産業省「経済センサス-活動調査」再編加工。
付加価値額の算出は次の通りです。付加価値額=売上高-費用総額+給与総額+租税公課(費用総額=売上原価+販売費及び一般管理費)

目次

長野県の付加価値額と全国順位

まず、長野県の付加価値額は全国17位。地方の海なし県としては健闘しています。
1位の東京は、日本の首都で、国の官公庁や民間の本社など集積し、人口も多いため圧倒的な付加価値額です。

順位都道府県付加価値額
1東京都106.17兆円
2大阪府26.56兆円
3愛知県20.29兆円
4神奈川県13.74兆円
5福岡県8.51兆円
6埼玉県8.09兆円
7兵庫県8.06兆円
8北海道7.39兆円
9静岡県6.49兆円
10千葉県6.42兆円
11広島県5.39兆円
12京都府4.78兆円
13宮城県3.77兆円
14茨城県3.66兆円
15新潟県3.40兆円
16岐阜県3.28兆円
17長野県3.19兆円
18群馬県3.07兆円
19岡山県2.83兆円
20栃木県2.71兆円
21福島県2.48兆円
22三重県2.32兆円
23山口県2.25兆円
24富山県2.19兆円
25熊本県2.08兆円
26石川県2.00兆円
27愛媛県1.99兆円
28鹿児島県1.96兆円
29香川県1.67兆円
30長崎県1.63兆円
31沖縄県1.62兆円
32滋賀県1.60兆円
33岩手県1.50兆円
34青森県1.48兆円
35山形県1.47兆円
36大分県1.46兆円
37福井県1.42兆円
38山梨県1.36兆円
39宮崎県1.24兆円
40奈良県1.20兆円
41秋田県1.17兆円
42和歌山県1.16兆円
43佐賀県1.04兆円
44徳島県1.02兆円
45高知県8869億円
46島根県8733億円
47鳥取県6405億円

長野県 4地区の付加価値額

長野県を分割する時、大きな区分けとして利用される4地区での額です。長野市を中心とした北信がもっとも付加価値額が大きく単独で1兆円を超えています。

地域名称付加価値額
北信1兆1537.9億円
東信5702.7億円
中信6606.1億円
南信8018.7億円
呼び方:北信(ほくしん)、東信(とうしん)、中信(ちゅうしん)、南信(なんしん)

長野県 通勤圏 10地区の付加価値額

長野県は山が多く、地域の境界も山や峠で分けられているケースがほとんどです。そのため基本的にこの地域分けの範囲がおよその通勤圏内となります。

長野県で付加価値額が高い上位6市町村グラフ
グラフは長野県で付加価値額が高い上位6市町村

北信地域

市町村名付加価値額
中野市451.5億円
飯山市206.5億円
山ノ内町117.7億円
木島平村38.0億円
野沢温泉村33.3億円
栄村14.5億円
合計861.5億円

長野地域

市町村名付加価値額
長野市8414.0億円
千曲市840.8億円
須坂市647.8億円
坂城町468.2億円
小布施町92.0億円
飯綱町88.8億円
高山村56.9億円
信濃町55.7億円
小川村12.2億円
合計1兆676.4億円

上田地域

市町村名付加価値額
上田市2189.3億円
東御市465.7億円
青木村40.4億円
長和町36.8億円
合計2732.2億円

佐久地域

市町村名付加価値額
佐久市994.1億円
小諸市714.4億円
御代田町600.6億円
軽井沢町366.4億円
立科町87.6億円
佐久穂町59.3億円
小海町57.7億円
南牧村48.5億円
川上村37.4億円
北相木村2.5億円
南相木村2.0億円
合計2970.5億円

北アルプス地域(大北地域)

市町村名付加価値額
大町市295.5億円
白馬村111.6億円
池田町62.4億円
松川村50.8億円
小谷村49.0億円
合計569.3億円

松本地域

市町村名付加価値額
松本市4009.1億円
安曇野市936.3億円
塩尻市629.3億円
山形村113.2億円
朝日村19.4億円
筑北村19.1億円
麻績村7.9億円
生坂村6.9億円
合計5741.2億円

木曽地域

市町村名付加価値額
木曽町104.8億円
大桑村54.6億円
上松町52.0億円
南木曽町48.2億円
木祖村27.5億円
王滝村8.5億円
295.6億円

諏訪地域

市町村名付加価値額
岡谷市1189.7億円
諏訪市1041.0億円
茅野市677.7億円
下諏訪町412.2億円
富士見町96.9億円
原村35.5億円
合計3453.0億円

上伊那地域

市町村名付加価値額
伊那市1008.0億円
駒ヶ根市457.6億円
箕輪町410.0億円
辰野町248.5億円
南箕輪村195.8億円
宮田村141.1億円
飯島町69.8億円
中川村22.6億円
合計2553.4億円

南信州地域(下伊那地域)

市町村名付加価値額
飯田市1474.3億円
松川町146.6億円
豊丘村83.9億円
高森町82.2億円
阿智村67.8億円
喬木村45.8億円
阿南町43.1億円
下條村34.9億円
泰阜村9.3億円
天龍村8.4億円
大鹿村6.7億円
根羽村3.5億円
売木村3.2億円
平谷村2.6億円
合計2012.3億円

まとめ

市町村をピンポイントで比較をしてしまうと、ベッドタウン的な特に町や村には産業が少ないと見えてしまうので、通勤圏内として参考にする際は10地域内で求人情報を探すのがおすすめです。
また、長野県は自動車社会のため、高速通勤を認めている職種の求人を出している企業も数多くあります。その場合は少し離れた地域からでも通勤できるため、仕事の探し方も広範囲で進めてみましょう。

付加価値とは

モノやサービスへ「新たな価値が追加(付加)」されたかが付加価値であり、追加された額が付加価値額となります。額が多い地域ほど新たな価値を生み出している=産業が発達している=条件の良い求人情報が多い可能性があります。

付加価値とは、 生産によって新たに加えられた価値。総生産額から原材料費・燃料費・減価償却費などを差し引いた額。減価償却費を差し引かない付加価値を粗付加価値、減価償却費を差し引く付加価値を純付加価値という。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%98%E5%8A%A0%E4%BE%A1%E5%80%A4

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